No. 11 ラビリンス / MONDO GROSSO feat. 満島ひかり

個人的に大好きな女優の一人が満島ひかりです。
単純に見た目も好きなのですが、何よりも存在自体が放つ、時の流れが止まるような空気に惚れ惚れします。
そんな彼女の魅力を再確認したのがこの楽曲でした。
 
日本テクノ界の大御所である大沢伸一が手がけるプロジェクト、MONDO GROSSO
個人的に、MONDO GROSSOというよりも大沢伸一名義の方が親しみ深いのですが
このプロジェクトが14年ぶりに再始動した際に公開されたのが、満島ひかりをボーカルに迎えたこの曲です。
 
どこか陰りのある、それでいて透明な声と、静かに美しく展開していくトラックの相性が素晴らしく、
一人でじっくりと聴いていると、どこかへ連れて行かれそうな感覚に陥ります。
 
ミュージック・ビデオでは、香港の夜の街並みを、浮遊するかのように
踊り続ける彼女の姿を見ることが出来ます。
 

No. 10 DNA. / Kendrick Lamar

KICK THE CAN CREW、ニューアルバム発表」など、
ヒップホップ界の地上と地下のクロスオーバーが続いており、ヒップホップ好きとしてはワクワクする日々です。
 
この状況下で、ヒップホップ好きの間で非常に強い視線を浴びているのがNMB48の須藤凛々花です。
 
一部のヒップホップ好きの間では、ZEEBRAや漢 a.k.a GAMIといった大御所との交流や、
ヒップホップ系ラジオ番組への出演、グループ内で「ゆるふわギャング」を布教と、
まさにヒップホップとアイドルカルチャーをクロスオーバーさせる存在として知られていました。
 
そんな状況の中、先週末の結婚宣言後、”DAMN.”と書かれたTシャツを着用した姿が公開され、
Kendrick Lamar(現代における最重要ラッパーの一人)のファンが一斉に反応。
大島優子とのBEEFか」、「そもそもKendrick Lamar好きだったのか」といった(一部の)反響でSNSが埋まりました。
メディアもTシャツを取り上げ、今年発表された新作”DAMN.”の販促品だったTシャツは即完売。
ずっとKendrick Lamarの日本での知名度に悩んでいた身としては、
あまりにも予想外の”DAMN.”フィーバーにただただ困惑するばかりです。
 
 未だにSNS上は荒れていますが、このフィーバーの流れでKendrick Lamarの人気が高まり、
来日してくれれば僕は満足です。肝心のアルバムですが、冒頭1小節で強烈なインパクトを放ち、
”Sex, Money, Murder, Our DNA!” というパンチラインが光る”DNA.”は、今年のベストトラックの一つなので、是非聴いて下さい。
 

No. 9 合法的トビ方ノススメ / Creepy Nuts

フリースタイルダンジョン」辺りから火が着いた、恐らくRIP SLYME以来の日本語ラップブーム。
その一つの到達点が、本日のDungeon Monsters
(般若、漢a.k.a.GAMI、サイプレス上野、R-指定、T-Pablow、DOTAMA、CHICO CARLITO)の
ミュージックステーション出演ではないでしょうか。
般若がミュージックステーションに出演する時点でヒップホップ好きとしては色々と感慨深いです。

さて、個人的に、この状況を作り上げたキーマンはR-指定だと考えています。
数多くの大会を勝ち抜いてきたラップスキルを持っていながら、その技術を誰もが楽しめる形に咀嚼することで、
それまでの日本語ラップに対する敷居を大幅に下げた彼の功績があるからこそ、今の状況があるのではないでしょうか。

最近では中学生が休憩時間にフリースタイルをやっているなんて光景もあるそうです。
そんな彼が所属するCreepy Nutsの代表曲がこちらです。再生回数は既に500万回を超えています。

No. 8 All of the Lights / Kanye West

 https://www.youtube.com/watch?v=HAfFfqiYLp0

 
2017年現在、ヒップホップ/ポップミュージックにおいて、
世界最強の存在感を放っているのがKanye Westではないでしょうか。
異様に幅広い音楽への知識、そして新たな才能との化学反応が生み出す作品群は、
リリース自体が世界中の音楽リスナーにとっての事件となって受け止められています。
 
音楽面以外でも、発売の度に秒速で完売する”YEEZY BOOST”を筆頭に、
自身の手がけるファッションブランドは日本を含めて狂信的な人気を誇っています。
最近、ニューヨークではミュージシャンの物販で販売される服がブームになっているのですが、
その発端もKanye Westのツアー物販と言われているほどです。

僕もそんな彼の作品が大好きな人間の一人なのですが、
今回紹介する2010年発表の”All of the Lights”には特に衝撃を受けました。
「常に様々な明かりに照らされ続けるスターの苦悩」をここまで異様なトラックに乗せ、
ここまで豪華なゲストを交えて歌い上げられるのは彼だけではないでしょうか。
 
ついでに、僕が普段書いているブログでKanye Westについて書いた記事のリンクを掲載します。
やたらと長い文章でKanye Westについて書いています。

No. 7 Discommunication / 9mm Parabellum Bullet

 僕が中学生だった頃、ASIAN KUNG-FU GENERATIONELLEGARDENと出会い、
いわゆるロキノン系のロックバンドにどんどんハマっていったのですが、僕にとって
初めて「売れる前から存在を知り、リアルタイムで売れていく過程を見た」バンドが
9mm Parabellum Bulletでした。

 やたらと速い楽曲や、目立ちまくりのギターフレーズ、退廃した歌詞の世界観、
そして何よりステージ上を所狭しと暴れまわるパフォーマンスは、当時中学生だった
僕にとってあまりにも衝撃的で、一気にハマっていきました。

 その後、進学すると共に9mmのコピーバンドを始めるようになり、最初にコピーしたのが
この楽曲です。学祭のステージで暴れまわっていたのは完全なる黒歴史です。

No. 6 In My Arms / Kav Verhouzer, Palm Trees

 今日は梅雨を感じるジメジメとした一日でした。そこで、気を晴らすべく、昨年の夏の再生回数No.1だった楽曲を紹介させていただきます。
 一昨年から昨年にかけて、KygoやCalvin Harris、Justin Bieberなどの影響で流行していたトロピカル・ハウス。
 穏やかな南国を彷彿とさせるメロディとBPMが特徴なこのジャンルですが、特にこの楽曲はディスコの要素も入ってきて、尋常じゃない高揚感を感じることができます。開始2秒で気分が変わります。
 個人的にはこの楽曲を聴くたびに、海外ドラマに出てくるようなデカいプールに飛び込みたくなります。

No. 5 ロマンチスト / THE STALIN

 日本のパンク・バンドというと、よくHi-STANDARDTHE BLUE HEARTS
いったバンドの名前があがります。それらのバンドも大好きではあるのですが、
更にその前を遡ると、暗黒大陸じゃがたら町田康さんが率いていたINUといっ
た日本の初期のパンクシーンに辿り着きます。その中でも特に高い人気を誇って
いたのが、遠藤ミチロウ率いるTHE STALINです。

 様々な物体が飛び交う過激なライブ・パフォーマンスのことばかりが語られが
ちですが、個人的には掃き捨てるかのように連打する言葉の鋭さに強い魅力を感
じています。

 ところで16歳の頃、僕は当時自分が組んでいたバンドのホームページ上で好き
な音楽のことを書いており、THE STALINについても書いていました。

 ある日いつものようにライブハウスに出演した際、共演者の一人の女子が
「THE STALIN好きなの!?」と僕に向かって聞いてきたのですが、後にこれを
きっかけにその子が僕の最初の彼女となります。その意味でも思い出深いバンド
です。