No. 2 Sad Machine / Porter Robinson

 “パリピ”や”ウェイ系”などのイメージが先行し、誤解を受けることも多いEDM(Electric Dance Music)。確かにそのような楽曲も多いですし、僕も好きなのですが、一方で、内省的な世界を描こうとするアーティストも少なくありません。
 先日、今年のULTRA JAPANに出演することが発表されたPorter Robinsonもその一人です。2014年に彼が発表したこの曲は、「ひとりぼっちのロボットの女性が、誰もいない世界を歩き続ける」という物語をEDMという手段で描いた1曲です。
 丁寧に、少しずつ重ねてきた感情が、ドロップと共に一気に決壊する瞬間の美しさには、何度聴いても心を動かされます。