No. 22 紳士服売り場 父の日ギフトコーナー / Tukuru

"ジャスコテック=JUSCO TECHについて"
https://soundcloud.com/tukuru/korg-m01d-1

先日、同期とのランチ中に「自宅のテレビは大学時代にイオンで買ったもの」と発言したところ、
「イオンでテレビって買えるの?」という非常に屈辱的なフレーズを返されました。買えます。

イオンモールといえば、郊外の象徴であり、地方の象徴であり、地元の人々にとってのテーマパークです。
週末になると小中学生たちは自転車を漕いでイオンに向かい、ゲームや映画を楽しむのです。
そして子どもたちは育ち、やがてイオンで服や食器を買うようになり、イオンでアルバイトをするようになります。
彼らに恋人が出来た時、デートに選ぶ場所はもちろんイオン。彼らが結婚し、オムツを買う場所もイオン。
イオンを中心に人生は巡っていきます。僕が小学生の頃に通っていた野球場も、今ではイオンになりました。

地元・宮城の友達は、今でも利府ジャス(イオンモール利府店)や富ジャス(イオンモール富谷店)を
中心に生活しています。

しかし、僕は地元を離れ、東京で生活をすることを決めました。
上京して、家具や食器や衣類を買い揃えていた時、
僕は初めて、全てがイオンで完結することの素晴らしさを噛み締めました。

気がつけば、もう3ヶ月以上もイオンに行っていません。時々、そこに寂しさを感じることもあります。

そんな時に聴くのが、「ジャスコで流れてるっぽい音楽にビートを乗せた新しいダンスミュージック」である、
ジャスコテック(JUSCO TECH)という音楽。

一部のクラブ愛好家の中で密かに人気を集めているこのジャンル。
実はイベントも開催されており、その最高峰でもある「Tokyo Jusco Night」は今年の4月で12回目を迎えました。

聴くたびに、ユニクロと本屋の袋を片手に夕食の食材を選んでいたあの頃の気持ちを思い出します。