No. 24 Blue Monday / New Order

"Tell me how do I feel. / 俺がどう感じればいいのか教えてくれ."

https://www.youtube.com/watch?v=SVkq8IEO4tc

インターネット上で音楽を聴く事が当たり前となった現在、レコードやCDで音楽を聴くリスナーは
もはやマイノリティと言っても過言ではありません。
握手券などが広がっていった辺りから、フィジカルの価値は「音楽を聴く媒体」から、「ファンアイテム」へと
変化していったように感じています。

しかし、視点を変えてみれば、フィジカルを手に取るのは、そのミュージシャンへの信仰心が高い人々であるとも
言えるわけです。だからこそ、最近では手の込んだパッケージでフィジカルを発表するミュージシャンも増えています。

僕としても、アート作品としてのフィジカルに魅力を感じているからこそ、
未だにフィジカルを買い集めているように思います。聴くのであればデータの方が絶対便利ですから。

僕が愛してやまないゾンビ映画に「ショーン・オブ・ザ・デッド」というものがあります。
この映画の中で、自宅に襲いかかってきたゾンビ達を、主人公が友人と一緒にレコードをブーメランのように投げて
撃退する場面があるのですが、

その際、緊急事態であるにも関わらず「それ初回盤だからやめろ」と言って友人を止めたのが、
New Orderの"Blue Monday"です。不朽の名曲であると同時に、パッケージの特殊印刷に凝りすぎて、
「1枚売れるごとに2ペンス赤字になる」という資本主義を完全に無視した仕様も話題となりました。

彼の気持ちは痛いほど分かりますし、もしも僕が同じ立場だったら、同じように迷うと思います。
それにしても本当にレコードって良いですよ。見ていて楽しくて、音も良くて、しかも武器になるんですから。