No. 29 修正主義者 / アーバンギャルド

修正主義者 / アーバンギャルド (2009年)
https://www.youtube.com/watch?v=suK7u5F3IqA

昨晩、TBS系列「水曜日のダウンタウン」を見ていた時に
バックに流れているBGMに猛烈な聞き覚えを感じ、記憶を遡ったところ、
アーバンギャルドの「スカート革命」であることに気づきました。
あの番組は、過去にもエレファントカシマシバージョンの「翳りゆく部屋」を流したりと、
自分に近い音楽の趣味を感じます。(オープニングもPUNPEEですね!)

アーバンギャルドは、80年代にアンダーグラウンドを席巻していた「ナゴムレコード」やニューウェーブのカルチャーに
多大なる影響を受けた、ゼロ年代のポップ・バンドです。

当時流行していた「ナゴムギャル」といった人々の様子を見ていると、今で言うメンヘラ/ゴシックといった文化に
通ずるものを感じるのですが、アーバンギャルドもまさにそんな世界観を描くミュージシャンの一組です。

今でこそミオヤマザキやさめざめ、大森靖子など「メンヘラ」を大きな軸としているミュージシャンは数多く存在しますが、
当時はアーバンギャルドくらいしか「メンヘラの世界観」を描いていなかったように思います。

8ビットサウンド×ヘビメタ風ギターリフ×超ガーリーな女性ボーカル×落ち着きのない男性ボーカルと、
彼らのサウンドはあまりにも濃いのですが、だからこそ強烈な中毒性を誇っています。

彼らの初期の代表曲が「修正主義者」です。
耳を突き刺す8-BITの不穏なシンセリフと、踊れるギリギリの支離滅裂なダンスビート。
そしてサビで繰り返される「自己批判しろ」という言葉。
1mmも踊らせる気のないダンス・チューンですが、不思議とクセになります。